病原体に感染した時期の違いによって、免疫の強さに違いがあるか?
感染後、あるいはワクチン接種後時間がたてばたつほど、免疫力は低下する傾向にありますが、どの程度免疫力が持続するのかは、その病原体によっても違います。また感染・接種ルートによっても異なります。
「免疫力が弱っている」状態では、免疫系にどんな変化が起こっているのか?
非常に難しい質問です。いろんな白血球の活性が下がっていたり、抗体の濃度が下がっていたり、というのが考えられますが、免疫因子の完全な欠損状態を除けば、実際には何処がおかしくなっているのか、はっきりとはわかっていません。
獲得免疫をもつ有顎脊椎動物以外に動物は、自然免疫だけで生きているのか?
そうです。だから自然免疫の力を侮る事なかれ、ということですね。もっと自然免疫を学ぼう、という動きが活発になってきました。
病原微生物はは、どのような作用で魚に病気を引き起こすのか?(病原体自身が分泌する物質による?)
作用はいろいろですが、毒素を放出して細胞・組織を壊す・阻害する、という作用の他に、身体の免疫系をかく乱し、過剰な免疫反応を起こさせることによって病気にする場合もあります。
スライドが見にくい!!!!!
ゴメン。これからもう少し部屋を暗くしてみます。それでもダメなら、もっと調子の良いプロジェクターを持ち込みます。
寄生虫がいると魚は死ぬのか? 宿主が死ぬと寄生虫はどうなるのか? タイの口の中によく虫がいるけど、あれでは餌が食べにくかろう、、、
衰弱させる、二次的な感染症のリスクを高める、直接致死的に働く、など作用はいろいろです。
タイの口の中にいる虫=タイノエですね。
http://www.city.kawasaki.jp/35/35hosyo/home/jiken-tainoe.html
http://crossbreed.jp/archives/200801111230.php
魚用の麻酔って?
キナルジン、オイゲノール、フェノキシエタノール、MS-222など。詳細はgoogleで検索してみて。
魚類の免疫研究で人間に応用できたものはあるか?
魚類で見つかった免疫因子をヒトの薬につかう、などの直的的な応用はまだ少ないです。でも、強力な抗菌ペプチドが魚類から発見されて、抗菌薬への応用されるなどの例はあります。それよりも、人間への応用としては、人間の免疫系をよりよく理解するために、魚類の免疫系と比較してみる、というアプローチが大事。
アレルギーについて詳しく知りたい。
この講義シリーズの後半で触れるでしょう。
ウイルスのワクチン開発がどのように行われるのか?
1.病原ウイルスが何であるかを同定 2.ウイルスの大量増殖法を開発(培養細胞? 鶏卵?)
3.ウイルスの遺伝子構造を解明 4.感染力や病原性を左右する遺伝子・タンパク質を同定
などなど沢山の基礎研究を経て、試作品がつくられ、数多くの動物実験と臨床試験を経て開発されます。
参照:http://www.nibio.go.jp/topixs/vaccine/
試験は難しいですか? 特に注意して学ぶべきコトは?
何が大事かをよく考えながら話しを良く聞くこと。
試験の難易度はひとそれぞれ。
ワクチンには食品衛生学的、公衆衛生的な問題はないのか?
人間のワクチンは食べ物ではないので、食品衛生学的な問題は馴染まない。魚類のワクチンは後に人間の口に入る可能性があるので、食品としての注意が必要。公衆衛生学的な問題が何かは判然としない。
犬・猫アレルギーの原因物質は? なぜ、特定の動物に対してだけアレルギーになるのか?
それぞれ毛や皮膚の破片(フケ、垢)を構成するタンパク質の構造が異なり、それらを人間の免疫系が見分けているから。
生まれつき風邪を引きやすいなど、ある種の病気になりやすさと、自然免疫の能力とは関係があるか? 自然免疫を強化することはできるか?
関係あるでしょうね。自然免疫を強化する、というふれこみの機能性食品や栄養補助食品はあります。効果は、あったりなかったり。個人差があるでしょうね。
養殖場で1尾1尾の魚にワクチンを注射するのは面倒ではないか?
面倒ですが、有効で経済的に折り合えば実施します。もしもっと簡便な方法が開発されればもっともっと普及するでしょう。こういうのも大事な研究だと思います。
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