2009年4月20日月曜日

ガラス器具の洗浄

  1. 水洗い
    • 洗浄の基本は水洗いである。特に、タンパク質などの生体成分が付着したままの器具を乾燥させてしまうと、乾固・固着して通常の方法では除去できない。まずは、使った器具は一刻も早く水につけ洗う。あるいはバケツ・バットに張った水に浸しておく。
    • 水洗後は、ブラシやスポンジに洗剤をつけて器具の内側・外側を洗う。
    • 水または湯(50~60℃)に洗浄液を溶かし、その中に数時間から数日つけておくのもよい。必要ならば、さらにブラシやタワシで擦る。
    • ブラシ・スポンジ洗い用の洗剤と超音波用の洗剤はきちんと使い分ける。
    • 洗剤で洗った器具はすぐに、十分に水洗いする。器具内部は流水中でブラッシングしてしっかり洗剤を除去すること。(これは極めて重要。)
    • 仕上げに純水で3回すすぐ。
    • 乾燥棚・カゴに伏せて自然乾燥、あるいは乾燥器で乾燥させる。急ぐ場合は、ガラス器具ならば105〜110℃の乾燥器に入れても良い。ただし、容量分析用のホールピペット、メスフラスコは過熱しない。

  2. ピペット類(メスピペットなど)
    • 水洗し、洗剤を含む洗浄筒に沈めて数日放置する。急ぐ場合は、超音波洗浄する。
    • 自動水洗筒をつかって水道水で数時間〜一晩水洗する。水道水を出し過ぎないこと。
    • 純水を通して十分にすすぎ、乾燥器で乾燥させた後に、滅菌缶に収納して乾熱滅菌する。

  3. 超音波洗浄器の利用
    • パスツールピペットなどの細かいガラス器具に利用できる。専用の洗剤(低発泡性)を使うことが多い。洗浄時間は3〜5分程度。
    • キュベットなど、接着して作ってあるものには使えない。(壊れる)
    • すすぎを十分にすること。

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