特異型CaMキナーゼと多機能型CaMキナーゼに、構造・機能の違いはあるか?
構造上は、類似したアミノ酸配列をもち、同じドメイン構造をとります。ただし、作用する相手が、特異型では限られている(=基質特異性が高い)のに対し、多機能型は広い範囲の基質に作用するという違いがあります。両者ともキナーゼなのでリン酸化するという作用に違いはありません。
ホスホイノシチドカスケードをもう少し簡略に(わかりやすく)説明する図はないか?
テキストの図はかなり簡略に書いてあると思いますが…
コラーゲンのサプリメントには、本当になんの効果も無いのか?
コラーゲンを食べてもそれが分解されて生じたアミノ酸が再びコラーゲンになるわけではない、という意味です。コラーゲンを食べた分だけコラーゲンが合成されるとは限らないことは理解して下さい。では「何も効果がない」のかどうかは分かりませんね。公式表現は「コラーゲンは健康食品として、俗に「美容によい」、「骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい」などといわれているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。」とまとめられています。 参照: http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail23.html
もっと魚の話しして欲しい。
機会があれば。水産学分野に来ればさらにたくさん話すことがあるでしょう。
難しいテストは勘弁してほしい。
全くもって同感です。
ネズミとゾウでは(つまり身体のサイズによって)血液の流れの速さが異なるか?
興味深い点です。代謝のスピードも、寿命も大きく違いますね。身体のサイズによる代謝など種々の生命活動の違いに関しては「ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)」本川 達雄著 がよい入門書です。
福岡伸一氏の本は簡単に入手できるのか? 同氏の著作で他にお勧めは?
なんたって今注目のサイエンスライターですから入手は簡単です。お勧めするほどたくさんは読んでいませんが、「もう牛を食べても安全か?」(文春新書)ってのもおもしろかったです。ただし、福岡さんの本に対する批判も数多くあります。インターネット検索で容易に見つかるでしょう。なんでも頭から信じ込まないのが大事。狂牛病関連のエッセイ?では、『食のリスクを問いなおす』(筑摩書房)池田正行著 はいかが?
「kDa」って何? 定義は?
タンパク質の分子量の単位としてよく使われます。「k」はキロ=×1000の意味。
「分子や原子の質量の単位。炭素の同位体元素12Cの1原子の質量の12分の1である。数値的には分子量に等しいが、分子量は1モル(mol)あたりの相対質量で無名数であるのに対し、ダルトンは“分子1個の質量”を表すのに使う。タンパク質の分子量を表すのはキロダルトン(1000ダルトン:kD or kDa)が用いられる。
http://www.ambis.co.jp/glossary/2007/11/dalton.htmlより」
コラーゲンをとれば身体に良い、という風潮をどう思うか?
あまり興味がありません。自分のスタンスとしては、栄養は食べ物として摂取することを重要視しています。ビタミン剤、サプリメントや特保に頼らなくて良い食生活を送ることができるのは、ありがたいことであると考えてます。
体内に取り込まれたアミノ酸は、その後どのように分解されるのか?
アミノ酸代謝として後に本授業で学習するでしょう。Voetの該当するページを読んでみて。
特に勉強すべき分野は? テストに出そうな所(=特に勉強すべき点)を事前に教えて。
特に私がプリントにしたり、板書したりして、一生懸命説明したところ。重点項目は試験が近づいたらある程度はお知らせします。
テストには構造式もでるか?
プリントに表した程度の構造は覚えておくべき。テストに出すかどうかはまだわかりません。
解糖系で4 モルのATPを得る前に何故2モルのATPを消費しなければならないのか?
おもしろい疑問ですが答えるのは簡単でない。一旦G6PやFBPといった構造にしないと、後にATP合成に貢献できる構造に酵素的に変換することができない、という説明で納得できますか?
コラーゲンを食べても意味がないことが何故広まっていないのか不思議。
ですが似たような例は他にもあるでしょう。最近、注意すべきと私が個人的に感じているキーワードには、抗酸化、ポリフェノール、イソフラボン、カテキン、バナナダイエットなどがあります。巷で流行るモノを素直に受け入れられないのが自分のキャラなのでしかたがありません。参照: http://www.geocities.com/HotSprings/4347/
授業の始めに、重要な点を明示して欲しい。
これはよい指摘です。こんな視点では授業を進めてこなかったかも知れません。ありがとうございました。できるだけそうなるように工夫します。
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