2009年4月16日木曜日

魚類免疫学080709Q&A

-モーツァルトは何にでも効くのか?

さあ… よくわかりませんが、いろんな本が出てますね。

http://www.google.com/search?client=safari&rls=ja-jp&q=和合 モーツァルト&ie=UTF-8&oe=UTF-8

 

-胃や肺に顆粒球が集まりやすいのならば、肺や胃の手術の後は他の部位を手術した後よりも炎症が酷いのか?

というよりは、胃や肺自身をいじらなくても、顆粒球が胃や肺に集まりやすい、ということが特徴的で、胃や肺自身を切ればもちろん集まりやすいでしょう。

 

-ワクチンやアジュバントの投与自体がストレスとなって免疫能を低下させることがあるか?

よい指摘です。きっとそのような面があるでしょう。魚の取扱いは大変です。

 

-ストレスと内分泌系や神経系との関係について研究している研究室が九大農にあるか?

魚について言えば、水族生化学分野でも扱うチャンスがあるでしょう。哺乳類では、食糧化学で扱うかなぁ。おもしろいバイトに、森林セラピーの被治験者というのがありました。森林でリラックスしたあとに、唾液中の免疫関連成分濃度を測るようです。この研究は、森林資源科学専攻と関係があるようですよ。

 

-逆に免疫能を低下させる音楽があるのか?

あはは。おもしろい指摘です。あるでしょうね。きっと。趣向に著しく会わない音楽は良い効果を与えないと思います。音楽ではなくでも、すごくストレスになる音ってありますよね。

 

-性成熟(ステロイドホルモン濃度の上昇)と抗体量の増減との関係にどのような意味があるのか?

これが魚種によって異なるってのが紹介した内容でした。ニジマスでは両者は反比例したのに対し、金魚ではそのような免疫抑制的な効果は見られなかった、ということです。

 

-モーツァルトのどの曲がよいのか?

目的によって違うようですよ。

http://www.universal-music.co.jp/classics/refresh/mozart_music_therapy/uccg3615_7.html

注)私(中尾)は、音楽療法の全てを信じているわけではないので、誤解無きように。おもしろがってはいますが。今後のさらなる証明が楽しみだと思っています。

 

-顆粒球が増加すると自己の組織を傷つけるメカニズムがよくわからなかった。顆粒球は外来の異物を主に殺すはずでは?

顆粒球は活性酸素を産生して放出します。異物を貪食したときはそれは、ファゴリソゾーム中に出されますが、細胞外にも漏れ出てきます。一旦細胞外に出た活性酸素は、自己非自己関係なく膜脂質やタンパク質など、多くの生体物質を過酸化してしまいます。III型アレルギーの原因がこれです。

 

-人間以外にもガンはあるか?

哺乳類はもちろん、鳥類、爬虫類、両生類、魚類に悪性腫瘍は存在するようです。サメは???一説にはないと言われていますが、本当かなぁ?

 

-音楽療法を植物に試したら、モーツァルトを聴かせた植物の生長が本当に良かった、という経験がある。

それはすごいですが、どれほど厳密な対照をとって行った実験なのかを知りたいですね。(いえ、ケチを付けている訳じゃないですよ。誤解無きように。)ところで、私の知り合いは、ゼブラフィッシュに水中スピーカーで音楽(モーツァルトだっけか?)を聴かせて、その免疫能が向上するかどうかを調べていました。が、はっきりとした結果はでなかったように伝聞しています。おもしろい研究課題ではあります。

-体内の60%を占める水はバロック調の音楽にとても反応を示すので、バロック調の曲を聴くと体力の回復が良いと聞きました。

水がバロック調の音楽に反応する、っていう意味がわかりません。

反応すると体力の回復がよい、というロジックもわかりません。

でも、現象としてはおもしろいな。科学を学ぶ者としては、この種の「もっともらしい」話しに疑問をもって、本質に迫る態度を養いましょう。

 

-受験勉強の時に、親からモーツァルトを聴くことを薦められたことがある。

やっぱ結構有名なんですね。その手の話し。W先生は知り合いですが、本がたくさん売れてるみたいでうらやましい。なんちゃって。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿