Q マクロファージによる抗原提示のメカニズムを詳しく知りたい。
A 抗原提示のメカニズムはこの授業の後半で説明します。(杣本先生担当)お楽しみに。キーワードは、外因性抗原の提示、MHCクラスII、CD4、ヘルパーT細胞。
Q マクロファージは自身が作った殺菌物質から自分をどのように防御しているのか?
A 抗菌ペプチド、リゾチームなどは細菌に対してのみ働く特異性があります。各種消化酵素はファゴリソゾーム内に閉じ込められています。活性酸素、活性窒素は自身に非特異的に作用する可能性があるので、Superoxide dismutase、カタラーゼや各種抗酸化物質を産生して消去しています。
Q ニジマスリンパ球の貪食写真は偶然撮れたのか?
A 撮影した本人(オリオール・スニエル博士 写真右端)に尋ねました。1日8時間!以上、そして1週間以上をかけて電子顕微鏡による観察を続け、もっとも効果的な写真を撮影することに成功しました。そんな粘りと集中力が重要でした。
Q 貪食細胞は自分より大きな異物に対してはどのような反応をするのか?
A 異物をいくつかの食細胞で取り囲む包囲化を起こしたり、標的細胞に接着して活性酸素を浴びせて細胞障害作用を及ぼします。
Q 魚類の食細胞とヒトの食細胞ではどちらが優れているのか?
A 種による優劣を語ることはできません。例えば、アユの好中球は非常に高い活性酸素産生能を示しますが、それが優れた性質なのかどうかはわかりません。
Q 哺乳類の赤血球はなぜ無核になったのか?
A 答えの一説はこちら。
http://h-ninomiya.at.webry.info/200904/article_2.html
Q なぜ魚類や甲殻類の細胞株を樹立することが難しいのか?
A わかりません。
Q エビ・カニの組織内には細菌が存在していても問題ないのか?
A 細菌の性質(種)や濃度にもよるでしょうが、現実に細菌がいますから問題ないのでしょうね。ただし、カブトガニの血球のようにグラム陰性菌に非常に鋭敏に反応する例もあります。
Q 魚類や甲殻類の食細胞をうまく保存する手法を見つけたらスゴイですか?
A まじ、すごいです。
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