2011年5月11日水曜日

魚類免疫学QA 110427

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https://storage.iii.kyushu-u.ac.jp/public/8gpkQA4JOoNAPVgBRxUv1AKRFtiCxZG1kioUdxTYl8sM

Q コレクチン(MBL)は糖鎖のどの部分を認識するのか?
A 糖鎖を構成する単糖の3位と4位の炭素に付く水酸基を認識しています。これら3,4位の水酸基の相対的な向きがマンノースとグルコース(グルコサミンも)間で同じなので、MBLは通常、マンノースもGlcNAcも認識できます。

Q 補体にCaイオン、Mgイオンが必要な理由は?
A C1という成分はC1qC1rC1sという3種のタンパク質が会合して作られていますが、この会合にCaイオンが必要です。また、補体成分C2B因子は、分子内にMgイオンを結合しないと機能しません。

Q 古典経路という名称は、補体1900年頃に発見された時も古典経路と呼ばれていたのか?
A 古典経路という名前は、第2経路が発見された時に名付けられました。

Q C5C9の作用を分子レベルでもう少し詳しく知りたい。補体C1, C4, C2の機能も詳しく知りたい。
A オススメ参考書を紹介しましょう。
「補体への招待」(大井、木下、松下編 メジカルビュー社)(中央図書館に1冊有ります。)
または、膜侵襲複合体形成についてはこちらにも参考になりそうな記事をおきます。
https://storage.iii.kyushu-u.ac.jp/public/JgdgQAWJUwNAOr8BbBYvl9PaW1Uil4HjTLLqPGQxbcby

Q C3aは一本鎖構造?
A 一本鎖です。C3a内にCysが6個ありますが、すべて鎖内でジスルフィド結合しています。

Q 補体を持っていない動物(たとえばハエやエビ?)は、補体の代わりになる生体防御因子を備えているのか?
A 鋭い質問です。殺菌活性で言えば、多くの抗菌タンパクがあります。オプソニン活性を示すレクチンもあります。これらが完全に補体の代用になっているかどうか?に答えるのは難しいです。

Q なぜサンダーバードが好き?
A 決まってるでしょう!かっこいいから。特に、1号から3号が発射する仕組みがCool!
http://www.tbjapan.com/

Q 自己免疫疾患になると体はどうなるのか?
A 本来は外的を殺すべき免疫因子によって、自分の細胞が障害を受けます。

Q 白血球が異物を取り込んでいる写真があったが、実際に何倍くらいに拡大すると見えるのか?
A 光学顕微鏡ならば200400倍で見えます。

Q チオエステルはC3が異物と出会えば自動的に切断されるのか?
A C3C3aC3bに分解されて、C3bが大きな立体構造変化を起こすと切断されます。人為的には、低分子アミンと反応させると、切断できます。

Q なぜ補体による異物認識(活性化経路?)が3種類有るのか?
A なぜでしょうねぇ? それぞれの経路が認識できる標的分子が異なるので、いろんな病原体に対して反応できるように仕組まれているのでしょう。異物認識のレパートリーを広げる意味がある、と表現しましょう。

Q 赤血球の大きさは大人と子供では異なるか?
A 調べてみて。少し調べた限りでは、おそらく有意な差は無いと思います。それよりも、生理状態(貧血など)によってサイズは有意に変化します。

Q 携帯のストラップは何かのキャラ?
A さぁ? 家族からのもらい物ですのでわかりません。